光集積回路における光結合効率の向上:マイクロレンズとグレーティングカプラの最適設計

マルチスケールシミュレーションのワークフローを紹介し、光集積回路用のファイバ-導波路結合システムの設計を行う。

グレーティングカプラとマイクロレンズの最適化戦略

グレーティングカプラーとの微視的な光の相互作用はANSYS Lumericalでシミュレーションされ、巨視的な伝搬と公差計算にはANSYS Zemax OpticStudioが使用されている。

光結合効率の向上とモード不一致の軽減に向けたアプローチ

効率的なカプラの設計という課題に対処するために考えられる様々な結合メカニズムの中で、ファイバのアライメントの許容誤差を軽減するために、グレーティングの上にマイクロレンズを追加したグレーティングカプラによる解決策
光は導波路から入射され、グレーティングによって取り出される。Lumerical FDTDソルバーのシミュレーション領域は、グレーティングと光が相互作用する領域をカバーするように設定され、光が抽出される上部にはモニターが置かれる。

システム全体の損失と効率解析

スイープの結果から、マイクロレンズの中心からファイバーまでの距離が300µmの場合、曲率半径が約500µmで結合効率が最大になる。