共通機能強化
- Lumerical スクリプト言語の新機能「python」コマンドは、現在設定されている Python インタプリタを使用して Python (.py) スクリプトファイルを実行します。このコマンドを実行することは、スクリプトファイルエディタの UI で Python スクリプトに対して「スクリプトの実行」ボタンを使用するのと同じです。
- Linux でヘッドレスモードが有効な場合、スクリプトのプロンプト出力 (ユーザーが印刷したテキスト、警告メッセージ、エラーメッセージ) が標準出力に印刷されるようになりました。
- Windows でのソフトウェアインストール処理の完了時に、ダイアログウィンドウに新しいチェックボックスが表示され、以前のメジャーバージョンをアンインストールできるようになりました。アンインストール処理の進捗状況は PowerShell ウィンドウで表示されます。
マルチフィジックス スイート機能強化
- 全てのマルチフィジックスソルバーのエンジンは、ログファイルにピークメモリ使用率を報告するようになりました。FDTD では、ピークメモリ使用率はソルバーオブジェクトの下にある「シミュレーションベンチマーク」結果としても報告されます。
- 特に GPU でシミュレーションを実行する場合、FDTD のメッシュ処理のパフォーマンスが大幅に向上しました。
- FDTD (2024 R1 で導入) のアセンブリグループが改善され、同等の構造グループと同じ速さでメッシュが生成されるようになりました。
- 2D RCWA の新しい Li 因子分解オプションは、高コントラストインデックス材料 (金属など) を含む 1D グレーティングのシミュレーションの収束を改善します。これは、3D RCWA での 2D グレーティングに対する接線ベクトル場オプションと同等の機能です。
- MODE の EME インデックスモニターには、曲がった導波路をシミュレーションする際に「暗示的な曲げられた座標」を使用する新しいチェックボックスが追加されました。このオプションを有効にすると、セルグループに曲がった導波路特性が適用されたときにシミュレーションされる実効ジオメトリを視覚化できます。

